公共施設駐車場の有料化条例案 海老名市議会常任委で可決

海老名市役所

 海老名市が市議会12月定例会に提出している公共施設付帯駐車場有料化の条例改正案が7日、総務常任委員会で審議され、委員長を除く委員6人のうち4人が賛成して原案通り可決された。有料化に反対する請願1件は不採択、陳情2件は趣旨不了承となった。

 市の有料化案は(1)受益者負担の適正化(2)負担の公平性(3)財源の確保-を目的に市文化会館、海老名運動公園など5施設の駐車場を1時間まで無料、以降1時間当たり市内在住者は100円、それ以外の人は200円とするとしている。

 委員会では「有料化により公共施設の利用者が減ってしまう」「公共施設はそもそも無料であるべきだ」などの反対意見が出された。

 有料化を巡っては、市が4月に基本方針を策定して6月にパブリックコメントを実施。600人から2136件の意見が集まり、反対の声も多かったことから、時間単価を引き下げるなど改定した議案を提出している。

 この日は市庁舎前で市民グループが横断幕を掲げ、来庁者に有料化反対を訴える姿もあった。

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