大河ドラマ「鎌倉殿の13人」契機、神奈川県が観光PR特設サイト開設へ「周遊促す」

鶴岡八幡宮の大鳥居=鎌倉市

 来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなみ、神奈川県の黒岩祐治知事は7日、大河ドラマの特設ウェブサイトを開設し、観光情報などを発信するなど広域的なプロモーションを展開する方針を明らかにした。

 ドラマは、源頼朝の天下取りを支えた家臣団13人の一員である北条義時が、頼朝没後の内部抗争で勝ち残り、権力を手中にする物語とされる。県は鎌倉、三浦、伊勢原など、ゆかりの地がある県内14市町と連携して協議会を昨年11月に設置。県内周遊につなげようと約100カ所の観光資源を発掘してきた。

 県は今月中に特設サイトを開設するほか、放送がスタートする1月以降、周遊マップの配布やポスターの掲示を行う。サイトではコラム記事を掲載するなどして地域の歴史や文化を発信。来年2月には「鎌倉幕府ゆかりの地編」、3月には「鎌倉時代・相模武士たちの足跡編」と題し、専門家の解説を交えたオンラインツアーを実施する。

 知事は「ドラマゆかりの地をはじめ、県内の観光コンテンツの魅力をしっかりとPRし、周遊観光を促すことで県内経済の活性化につなげていく」と述べた。

 この日の県議会本会議で自民党の渡辺紀之氏の一般質問に答えた。

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