知的障害者らが働く長崎県西彼時津町西時津郷のレストラン「さきの」が6日、新型コロナ禍による休業を経て11カ月ぶりに再開した。久しぶりに訪れた常連客らは大村湾の眺望と料理を楽しみ、再開を喜んだ。
レストランは社会福祉法人「時津町手をつなぐ育成会」(山内俊一理事長)が運営する障害福祉サービス事業所「エリア21」(就労継続支援B型)に併設。エリア21の利用者のうち約10人が配膳や清掃、皿洗いなどに従事して工賃を得ている。
コロナ禍でレストランは昨年4月から1カ月以上の休業を3回経験した。ここに来てワクチン接種が行き届き、感染者数が落ち着いてきたことから、感染対策の認証を受け再開に踏み切った。
最大26人だった座席は18人に減らし▽同席は4人まで▽滞在時間は90分-などに制限。メニューは人気の「さきの御膳」(月替わり)に絞って提供している。
同日たまたま電話で問い合わせて再開を知った長与町三根郷の主婦、筑濱則子さん(72)は「久しぶりに来ることができて良かった。食事と景色に癒やされた」と満足げ。山内理事長は「コロナ禍の営業スタイルとなるが、ゆったりくつろげる空間を提供したい」と話した。
「エリア21」併設 時津のレストラン「さきの」 11カ月ぶり再開に喜び
- Published
- 2021/12/08 12:00 (JST)
- Updated
- 2021/12/08 12:32 (JST)
© 株式会社長崎新聞社