<冬きらめく2021> 朝日に映える普賢岳

朝日が差し込み浮かび上げる普賢岳と、オレンジ色に染まり始める有明海=諫早市、白木峰高原から撮影

 春は菜の花、秋はコスモスと季節の花々が楽しめ長崎県諫早市の白木峰高原。12月上旬、夜明け前に訪れると、荘厳な風景が広がっていた。
 雲仙・普賢岳と有明海が一望できるスポット。薄暗かった東の空が紺色に染まり夜明けを迎え、対岸に見える島原半島が赤みを帯び、ゆっくりと陽が昇ってゆく。
 噴火災害から30年がたった普賢岳に光が差し込み、浮かび上がった山頂は、いつもと違う表情を見せてくれる。有明海はオレンジ色へと染まり、自然が織りなす幻想的な光景に心を奪われる。
 星空の撮影に訪れていた20代の男女2人は「星もきれいだったが、日の出も見ることができて良かった」と満足そう。近々、結婚を予定しており「今度はコスモスと一緒に写真を撮ってみたい」と幸せそうに話していた。

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