核禁条約「育てるのは若い世代」 高校生平和大使、長崎市長に決意

田上市長を訪ね、活動の抱負などを語る高校生ら=長崎市役所

 核兵器廃絶を求める署名活動などに取り組む「高校生平和大使」と「高校生1万人署名活動実行委員会」のメンバー9人は6日、長崎市の田上富久市長を表敬訪問した。核の保有や使用を全面禁止する核兵器禁止条約について「これから条約を育てていくのは自分たち若い世代」と決意を語った。
 第24代同大使は、19都道府県から過去最多の35人が選出された。本県選出で、県立島原高2年の羽山嵩裕さん(17)は「核禁条約が発効したからといって核兵器は無くならない」とし、他県のメンバーと署名活動を全国的に広げ「世界への発信を強めていきたい」と抱負を語った。
 第23代同大使の2人も出席。新型コロナ感染拡大の影響で集めた署名を国連に届ける海外渡航を見合わせているが、オンラインで署名を集める取り組みなど新たな試みを紹介。N高3年の大隈ゆうかさん(18)は「高校卒業後も活動や発信を続けていきたい」と語った。
 田上市長は「(新しい)伝え方を創り出す時期に来ている。いろいろなことにチャレンジしてほしい」と激励した。


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