佐世保市 現金10万円を一括給付へ 島原市、東彼杵町も

 18歳以下の子どもに対する国の計10万円相当給付について、長崎県佐世保市は15日、全額現金で一括給付する方針を発表した。中学生以下には今月27日、高校生には1月中旬以降に給付を始める。島原市と東彼東彼杵町は年内から現金一括給付するための関連費用を予算化。他の市町も同調する動きを見せている。
 佐世保市によると、対象者は約3万9200人。事業費約23億円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を22日に専決処分する。
 児童手当を受給する中学生以下の子どもや、受給対象の弟妹がいる高校生は申請不要。市はこれ以外の対象者の申請を24日から受け付ける。
 同市は当初、クーポンとの併用を想定していたが、政府が現金一括給付を容認したのを踏まえ再検討。記者会見で山口智久副市長は「コロナで子育て世帯は急迫している。いち早く、使い勝手のいい現金を配る形がベストと判断した」と述べた。
 一方、島原市、東彼杵町の両議会は15日、現金一括給付の関連費用を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を可決。ともに24日から給付する。
 諫早市議会は15日、現金5万円の先行給付分の関連補正予算案を可決した。さらに21日の臨時会で、同市は一括給付に向け追加提案する方針。対馬、平戸、新上五島、東彼波佐見、北松佐々の5市町は取材に対し「一括現金給付の準備を進めている」としている。


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