長崎県知事選 宮沢氏が立候補表明 東京の会社社長 石木ダム見直し

宮沢由彦氏

 東京都の会社社長、宮沢由彦氏(54)が23日、任期満了に伴う長崎県知事選(来年2月3日告示、20日投票)に無所属で立候補すると表明した。長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画している石木ダム建設事業について「石木川流域の自然を守るため止めたい」と見直しを訴えた。
 宮沢氏は昨年6月、テレビ番組で石木ダム問題を知り、反対住民とも接触。治水と利水の両計画に疑問を持ち、知事選出馬を思い立ったという。県庁で記者会見し「科学的、合理的に計画を(どうするか)判断したい」と述べた。
 このほか、中学生までの医療費無償化や、県内産自然素材食器の学校給食への採用、防災事業や観光遊覧事業への飛行船活用に取り組むとした。
 宮沢氏は千葉県出身。上智大卒。現在は食品コンサルティング会社を経営している。
 知事選には現職の中村法道氏(71)=3期目=、元厚生労働省官僚で本県出身の医師、大石賢吾氏(39)が出馬を表明している。


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