長崎ヴェルカ きょうからA千葉戦 B2昇格へ 前半戦の大一番

チーム練習で攻守の連係を確認する長崎ヴェルカの選手たち=佐世保市、クラブハウス内体育館 【字解】

 バスケットボール男子のBリーグ3部(B3)で首位を走る長崎ヴェルカ(19勝1敗)は25、26日、長崎市の県立総合体育館で2位A千葉(18勝2敗)との首位攻防2連戦に臨む。シーズンはまだ前半戦ながら、B2自動昇格となる優勝のためには、互いに負けられない大一番。ヴェルカの伊藤監督は「攻守にいろんな引き出しを持つチーム」とライバルを評しており、2試合とも終盤までもつれる熱戦が期待できる。
 ヴェルカ同様、今季新規参入組のA千葉は、2019年ワールドカップ(W杯)で豪州代表を4位に導いたレマニス監督がチームを指揮する。B1、B2の経験者がメンバーに名を連ねており、プレーの質、水準はヴェルカに見劣りしない。
 警戒すべきは、リーグトップの1試合平均23得点を挙げている外国人センターと、3点シュートの成功率4割超のアウトサイド陣。ヴェルカはスチールの1試合平均10本以上という積極的な守備を生かして、A千葉の内外の連係を寸断したい。
 ポイントとなるのは攻守のスピードの違い。堅守速攻を掲げるヴェルカは1試合平均得点100点で、A千葉は91点。3点シュート試投数、ヴェルカは1試合平均37本で相手の21本を大きく上回っている。伊藤監督は「テンポが上がれば上がるほど自分たちのバスケができる。それを向こうがどれだけ遅らせてくるか。そこの取り合い」と分析している。
 クラブによると、2日間の観戦チケットは、これまでのホーム戦同様にほぼ完売。各種国内大会の配信サイト「バスケットボールライブ」で、B3の試合として初めてライブ中継される。
 長崎市出身のガード髙比良は「たくさんの応援を受けて、フロントもいい演出をして、ワンチームで戦う。個人的にも成長を示したい」と意気込んでいる。


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