変異株警戒しつつ…栃木県内 仕事納め 県担当課は出勤を維持

コロナ禍の中、県庁では通常業務で仕事納めを迎えた=28日午後、宇都宮市

 新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中、県内の官公庁や多くの企業で28日、仕事納めを迎えた。

 県庁は例年通り仕事納め式はなく、広報課など多くの部署の職員が通常通り業務を行った。全国でオミクロン株が広がりつつあるなど警戒態勢を緩めることができない県感染症対策課の職員は、休暇を調整しながら年末年始も通常の週末と同様の出勤体制を維持して業務に当たる。

 同課の林恭子(はやしきょうこ)課長は「マスク着用や混雑回避、換気の徹底など基本的な対策を心掛け、体調不良が見られれば、年末年始でも早期に医療機関を受診してほしい」と呼び掛けた。

 一方、宇都宮市では佐藤栄一(さとうえいいち)市長が庁内放送で仕事納めの訓示を行い、職員をねぎらった。

 佐藤市長は陽性者対応やワクチン接種のほか、地域経済を支える中小企業支援などを引き合いに出し、「さまざまなアイデアを実行に移し、最前線で対応した皆さんに感謝します」と強調した。

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