煤払いで一年を清める 長崎市・諏訪神社

ササ竹で拝殿の煤を払う神職=長崎市、諏訪神社

 長崎市上西山町の諏訪神社で29日、「忌み竹」と呼ばれるササ竹で社殿をはらい清める「煤祓(すすはら)い神事」があった。
 池田剛康宮司が祝詞をささげ、巫女(みこ)2人が神楽を舞った後、宮司ら神職3人が長さ3メートル余りのササ竹を使い、本殿と拝殿の天井などの煤を払った。権禰宜(ごんねぎ)の新名紀夫さん(48)は「来年の干支(えと)の寅(とら)は雄々しくたくましい動物。コロナで市民の経済や生活は大変だが、来年は寅にあやかって、もやもやが晴れてほしい」と願った。
 同神社では31日、心の汚れを清める「大祓(おおはらえ)式」と神に感謝する「除夜祭」の神事をそれぞれ実施。例年は正月三が日に十数万人が参拝するが、今年は新型コロナ禍などの影響で約4万人にとどまった。同神社は「感染対策に気を付け、多くの方に訪れてほしい」としている。

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