【5日】長崎県内4市1町で16人コロナ感染 諫早、会食でクラスター

 長崎県などは5日、4市1町で新たに16人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。うち諫早市の7人は県教委と諫早市教委の職員で、先月31日に飲食店や個人宅で会食。県はクラスター(感染者集団)と認定した。県内の1日の感染者が10人以上になるのは、昨年10月17日以来80日ぶり。
 また県は5日、県本土の病床確保のフェーズを「1」から「3」に引き上げた。県本土の確保病床は60床から216床に増えた。
 諫早市以外の市町別の感染者は、長崎6人、佐世保1人、大村1人、西彼時津1人。
 諫早の7人は20~30代の男性5人と、20代の女性2人。男性2人は県教委の会計年度任用職員で、他の5人は諫早市教委の会計年度任用職員。県教委の2人と市教委の3人の計5人は12月下旬に大阪に旅行していたという。
 早い人で30日からせきなどの症状があり、全員が3日までに鼻水や頭痛などを発症。4日に医療機関を受診し、陽性と判明した。県教委は「それぞれの意識が不十分だったのではないか。教育活動に影響が出ないよう感染防止対策の徹底を呼び掛けたい」としている。
 長崎の20~50代の男女4人は、既に陽性が確認された20代男性の濃厚接触者。他の2人のうち20代男性は県外の帰省先から戻ってきたという。時津の20代女性は県内陽性者の濃厚接触者。佐世保の20代男性会社員は県外から帰省。大村の1人は県外への移動歴があった。


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