コロナピーク時 保健所に応援400人 長崎県、第6波想定し計画

 長崎県は8日、新型コロナウイルス流行「第6波」に備えた「保健・医療提供体制確保計画」を策定した。専用病床や宿泊療養施設を拡充するほか、感染ピーク時に保健所への応援職員として約400人を確保することなどを盛り込んだ。
 県は第6波について、1日当たりの最大新規陽性者が170人に上ると試算している。
 同計画によると、この陽性者数が0~30人程度の場合、県内全10保健所で必要な人員は計約120人で、感染ピーク時であれば計約530人が必要になると想定。不足分は県の各振興局の別部署をはじめ、県本庁や市町、国の支援人材バンクとも連携して確保する。医療知識のない応援職員はデータ入力などの業務を担う。
 一方、病床確保フェーズが「緊急時」の場合、宿泊療養施設(長崎、佐世保各1カ所)に有床診療所を設け、計20床を確保。県内35の協力医療機関から医師や看護師を派遣してもらう。
 ピーク時に必要な病床は546床(現在確保済み561床)。宿泊療養室は761室(同545室)と不足しており、今後追加する。

© 株式会社長崎新聞社