エンゼルスのコーチ陣にネビンら加入 イートンにもコーチ就任打診か

日本時間1月6日、エンゼルスはフィル・ネビン、ベンジー・ギル、ビル・ハセルマンの3人が新しく2022年シーズンのコーチングスタッフに加わることを発表した。まだコーチングスタッフの顔ぶれが確定していないため、この3人の役職も決定していない。なお、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、エンゼルスはロックアウトに突入する前、昨季1カ月だけエンゼルスでプレーしたアダム・イートンにコーチ就任を打診していたようだ。ロックアウトの影響により組閣作業がストップしているという。

ネビンは2017年にジャイアンツ、2018年から今季までヤンキースで三塁ベースコーチを務めており、昨年11月の時点ではエンゼルスの三塁ベースコーチに就任することが有力視されていた。ただし、現在はベンチコーチも検討されており、ネビンがどの役職を務めるかはコーチングスタッフの他のメンバー次第ということになりそうだ。

ギルは2000年から4年間、内野のユーティリティとしてエンゼルスで活躍した人物。2002年のワールドシリーズでは3試合に出場して5打数4安打を記録し、球団史上唯一のワールドシリーズ制覇にも貢献した。現在はメキシコのプロ野球チームで監督を務めており、昨年開催された東京五輪ではメキシコ代表の監督も務めたが、メジャーのコーチに就任するのは今回が初めてとなる。

ハセルマンはドジャース傘下AAA級オクラホマシティで監督やベンチコーチを務めていた人物。レッドソックス時代にブルペンコーチや一塁ベースコーチを務めた経験があり、エンゼルス傘下のマイナー球団での監督経験もある。なお、今回は捕手インストラクターとしてエンゼルスに加わることが報じられている。

エンゼルスの今季のコーチングスタッフが正式発表に至っていない理由はイートンの存在だ。現役引退を検討しているイートンだが、昨年8月にエンゼルスからリリースされてFAとなっており、ロックアウトの対象であるとみなされている。そのため、エンゼルスとコーチ就任に関する話し合いを行うことができず、ロックアウトが終わるのを待たなければならない状況だという。ロックアウトはコーチングスタッフの組閣作業という思わぬところにも影響を与えているというわけだ。

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