米海軍佐世保基地 新たに32人コロナ感染

 長崎県の米海軍佐世保基地は6日、新たに同基地関係者(米軍人、軍属など)32人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。同基地で判明した感染者は計163人となった。
 32人のうち27人は症状が出た後、検査を受けて陽性が判明。5人は医療チェックを受けて陽性が分かった。感染者は回復するまで隔離されるという。
 同基地は在日米軍の指示を受け、健康保護のレベルを「アルファ」から「ブラボー」に引き上げた。ただし、長崎新聞の取材に対し同基地は、基地内でのマスク着用の拡大など追加の予防措置の実施については、在日米海軍からのさらなるガイダンスが発行されるまで「保留している」という。基地外の活動については「現時点では、新たな制限を設けていない」と回答した。
 米軍の新型コロナ対策を巡って佐世保市は国に対し、濃厚接触者の待機や新変異株の検査を米軍に要請するよう求めている。同市基地政策局は「今後を注視したい」としている。


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