エンゼルス前監督のオースマス アスレチックスのベンチコーチ就任へ

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、エンゼルス前監督のブラッド・オースマスがアスレチックスのベンチコーチに就任することが濃厚となっているようだ。現在52歳のオースマスは現役引退後、パドレスのフロントオフィスを経てタイガースの監督(2014~17年)を務め、エンゼルスのフロントオフィスに加わったあと、2019年の1シーズンだけ監督を務めたが、コーチを務めるのは今回が初めてとなる。監督経験者のオースマスは、マーク・コッツェイ新監督にとって心強い味方となりそうだ。

2019年シーズン終了後にエンゼルスの監督を解任されたオースマスはその後、パドレスやアストロズ、直近ではメッツの監督候補にも浮上したものの、いずれも就任には至らず。しかし、コッツェイ新監督を支えるベンチコーチを探していたアスレチックスから声が掛かったようだ。現役時代にゴールドグラブ賞を3度受賞する名捕手だったオースマスは、タイガース監督1年目の2014年にミゲル・カブレラ、ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーといった巨大戦力を擁して地区優勝。ところが、その後は目立った実績を残せず、監督通算成績は5シーズンで314勝332敗(勝率.486)となっている。

アスレチックスは今オフ、ボブ・メルビン監督がパドレスへ移籍。ベンチコーチを務めていたライアン・クリステンソンもメルビンのあとを追う形でパドレスへ移ったため、新監督だけでなく新しいベンチコーチも探す必要があった。新監督はコッツェイに決定し、ベンチコーチもオースマスの就任が決定的に。なお、他のコーチングスタッフのメンバーに変更があるかどうかは明らかになっておらず、球団からの公式発表待ちという状況である。

今オフのアスレチックスはチーム解体が予想されており、ロックアウト明けに主力選手を放出するトレードを行うとみられている。コッツェイとオースマスのコンビは多くの主力選手を失った状態での厳しい船出を強いられることになるだろう。

© MLB Advanced Media, LP.