長崎県などは9日、4市3町で新たに31人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。うち長崎市内の放課後児童クラブ（学童保育）では、同日までに児童ら計6人の陽性を確認し、市はクラスター（感染者集団）と認定した。
同市の陽性者は17人で、うち16人は陽性者関連。同市によると児童クラブは7日から閉鎖している。不特定多数の人が出入りする施設ではなく、接触者の特定ができている。20代の医療従事者の男性は市内陽性者関連。接触者など32人を検査した。県外から帰省中の職業非公表の20代男性は、後に陽性となった市内の友人と会食し悪寒と頭痛の症状が出ていた。
佐世保市は6人の感染を確認。米海軍佐世保基地の30代男性従業員ら5人は感染経路が分かっていない。年齢非公表の医療従事者の男性は県内陽性者の濃厚接触者。病院内で接触した同僚19人全員の陰性を確認している。
長崎、佐世保両市以外では、8人中3人が経路不明の初発事例。そのうち西彼長与町の接客業の30代女性は、5～7日に出勤し、同日夜に全身倦怠（けんたい）感などを発症し判明した。濃厚接触者3人の検査を予定している。
