上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」で8日から、2頭のゴマフアザラシが展示に加わっている。名古屋市の名古屋港水族館からやって来たメスのナノハ(12)とオスのアラシ(11)。これで同館のゴマフアザラシは4頭となった。
2頭は繁殖を目的とした「ブリーディングローン」として昨年11月に同館に来て、バックヤードでの慣らしを経て公開された。ふれんどプールでもともと飼育しているオスのジロー(38)、メスのコケ(25)とも仲良く同居している。新しい2頭は黒っぽい模様が特徴で、ナノハは体が一番大きい。
ブリーディングローンは種の保存を目的に全国的に行われている。ゴマフアザラシの繁殖期は春から夏にかけて。38歳と高齢のジローもまだ繁殖能力があるという。誕生する1頭目はうみがたりで飼育されることになっている。
同館は旧水族博物館時代に〝立つアザラシ〟ジョーが全国的な人気を集めた。同館生まれのゴマフアザラシが期待される。
ペンギンの展示一部再開
同館は8日から、マゼランペンギンの展示を一部再開した。昨年12月に埼玉県で発生した高病原性鳥インフルエンザのため展示を中止、バックヤードで飼育していた。
近隣では1カ月間新たな発生はなかったが、全国的に発生があるため、展示を全飼育頭数の3分の1に限定し、残りは様子を見ながら再開していくという。