「5-ALA」は変異株にも有効 コロナ治療薬研究 長崎大・北教授らが発表

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 長崎大と製薬会社ネオファーマジャパン(東京)は11日、新型コロナウイルス感染症治療薬として臨床研究中の天然アミノ酸「5-アミノレブリン酸」=通称5-ALA(ファイブアラ)=について、デルタ株など4種類の変異株に対しても、ウイルス増殖抑制効果があると発表した。
 同大熱帯医学・グローバルヘルス研究科長の北潔教授らが研究。国際学術誌の電子版に7日、掲載された。
 同大によると、ファイブアラはヒトをはじめ動植物の細胞内で合成されるアミノ酸。ミトコンドリアの活性化や抗酸化作用、免疫力向上などの機能があり、健康食品や抗がん治療などに活用されている。
 北教授らの研究は、新型コロナ感染症の予防や治療、後遺症治療を目指し、これまでに従来株の感染抑制効果を確認。今回新たにアルファ、ベータ、ガンマ、デルタ株に対する試験管実験を行い、一定濃度以上であれば同様の効果があると突き止めた。
 北教授は「今後新たに出現する変異株にも有効となる可能性が示唆された」と強調。現在、感染急拡大中のオミクロン株に対する実験も準備している。
 同大は昨年、長崎大学病院など県内外8病院で、新型コロナの軽症や中等症の患者50人にファイブアラを投与し、治療効果を調べる特定臨床研究中。既にデータ解析を終え、3月末までに研究結果を公表したいとしている。