公園・夢プラン大賞2021 「あぐりネットワーク」が優秀賞 市民の力で丘ににぎわい

優秀賞の賞状を手に笑顔の松尾幹事長(左)と岩本事務局長=長崎新聞社

 あぐりの丘(長崎市四杖町)で活動するボランティアグループでつくる「あぐりネットワーク」が、「公園・夢プラン大賞2021」で、優秀賞を受賞した。多彩な催しでにぎわいを創出し、新型コロナウイルス禍の下では園内に看板を設置。市運営のあぐりの丘を市民の力で生かす取り組みが評価された。
 同ネットワークは2013年度に6団体でスタートし、現在は約30団体が所属。あぐりの丘でやってみたいアイデアを各団体が持ち寄って実現させる「あぐりフェス」を毎年開催してきたほか、竹細工教室や流星観察会、オリーブ植樹など、各団体の活動は年合計200回を超える。コロナ禍で催しができない間は、里山エリアの散策を楽しめるよう手作りの看板を設置。園内に市民を呼び込む活動を地道に続けてきた。
 公園・夢プラン大賞は、全国の都市公園などの管理運営をしている一般財団法人公園財団(東京)が、公園の活用アイデアを表彰しようと08年から開催。同ネットワークは「実現した夢部門」で、全国44件の中から優秀賞に選ばれた。県内の団体が入選したのは初めて。

里山エリアに手作りの看板を掲げるあぐりネットワークのメンバー=昨年7月24日、あぐりの丘

 ネットワーク幹事長の松尾健蔵さん(75)は「市民団体のつながりを生かしながら続けてきたご褒美をもらった。みんなあぐりが大好きなので、今まで通り活動を続けたい」と笑顔。長崎大の学生時代から活動している事務局長の岩本諭さん(31)は「あぐりの雰囲気がにぎやかに変わってきた。これからも情報発信していきたい」と話した。


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