巡視船「でじま」潜水士の訓練初め 長崎海保

人命救助の訓練をする潜水士ら=長崎港

 長崎海上保安部の巡視船「でじま」の潜水士6人は11日、年始の潜水訓練「訓練初め」を長崎港で実施し、新年への決意を新たにした。
 訓練では高さ約8メートルのでじまの船首で潜水士が1人ずつ「今年は寅(とら)年、何にでもトライする年にするぞ」「大切な人を守れるよう、体づくりします」などと今年の抱負を叫び、海に飛び込んだ。
 船が転覆し、海面に取り残された人がいるとの想定で、でじまに搭載したボートに要救助者を引き上げる訓練や、海面から船首までロープで登る訓練などに取り組んだ。
 昨年7月に潜水士になった今村響さん(22)は「冬の海での訓練は慣れなかったが、事案はいつやってくるか分からない。先輩方に教えてもらいながら一人前の潜水士になりたい」と話した。
 同海保によると、でじまの潜水士は昨年、事件事故の調査や海難救助など8件で出動した。


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