北条義時法華堂、スマホで再現 鎌倉市と湘南工科大がアプリ 大河ドラマ放映に合わせ

アプリの説明をする湘南工科大の学生ら=鎌倉市役所

 鎌倉市と湘南工科大(藤沢市)は「北条義時法華堂AR(拡張現実)アプリ」を開発した。家にいながらにして法華堂の説明や建物の復元CG(コンピューターグラフィックス)が見られるほか、国指定史跡の法華堂跡地ではスマートフォンなどの端末を使って立体的な法華堂の当時の姿を知ることができる。開発した同大大学院の飯田大樹さん(22)は「木材の質感までこだわった。出来栄えは上々」と胸を張る。

 北条義時法華堂(鎌倉市西御門2丁目)は、義時の亡くなった1224年、供養のために墓地として建立された「お堂」で、鎌倉時代後期には廃絶したとみられている。2005年の発掘調査で遺構が発見された。

 市が20年3月に同大にアプリ作成を依頼していた。2年近い開発期間を経て、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映に合わせ、完成にこぎ着けた。

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