長崎県知事選 国民、立民が中村氏支持 両県連、常任幹事会などで決定

 国民民主党、立憲民主党両県連は16日、それぞれ常任幹事会などを開き、知事選(来月3日告示)でいずれも現職の中村法道氏(71)の支持を決めた。
 両県連の最大の支援組織、連合長崎は既に中村氏の推薦を決めている。両県連に推薦願は出されていないが、両党の前身である旧民主、旧民進党は過去2度、中村氏を支持した。
 国民県連は長崎市内で拡大常任幹事会を開催。医師で新人の大石賢吾氏(39)から出されていた推薦願について、「判断材料が少ない」などとして推薦見送りを決めた。その上で「現職支持」「自主投票」などの意見が出され、対応を県連代表の西岡秀子衆院議員と県議3人に一任した。深堀浩幹事長によると、4人で協議し、「山積する課題を前に進めるために実績ある現職に任せた方がいい」という結論に達したという。
 一方、立民県連はオンラインで常任幹事会を開催。連合長崎の推薦決定や、過去2度支持してきた経緯などを総合的に判断して現職支持を決めた。同県連には他の立候補予定者からも推薦願は出されていなかったという。赤木幸仁幹事長は取材に対し、「現職に協力しながら、県政に働き掛けていき、政策を実現させていくことが一番望ましいという議論をした」と話した。
 知事選にはこのほか会社社長の宮沢由彦氏(54)ら新人3人も立候補を予定している。


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