知事選 連合長崎は中村氏を推薦 「進行形の課題 解決を」

中村氏の推薦決定を報告する髙藤会長(右)=長崎市大黒町、ホテルニュー長崎

 連合長崎(髙藤義弘会長)は6日、長崎市内のホテルで執行委員会を開き、知事選(2月3日告示)で現職の中村法道氏(71)=3期目=の推薦を決めた。県内最大労働団体の判断は野党各党の対応にも影響を与えそうだ。
 中村氏と元厚生労働省医系技官の大石賢吾氏(39)=五島市出身=から年末に推薦願いが出されていた。連合長崎によると、執行委で異論は出なかった。近く政策協定を結ぶ。連合長崎は過去2回の知事選で中村氏を推薦していた。
 終了後の新年交歓会で、髙藤会長が推薦決定を報告。「多選となるが、人口減少問題に加え、新幹線、石木ダム、IRなど現在進行形の課題が山積している状況で、責任を持って解決してもらうために判断した」と説明した。
 来賓あいさつで中村氏は「力強いお支えをいただき勇気も百倍。皆さまの思いを心に刻み、今後とも県政の諸課題の解決、発展に全力を尽くしたい」と決意を述べた。
 連合長崎から支援を受ける立憲民主党県連、国民民主党県連も近く対応を協議する。中村氏は両党県連に推薦願いを出しておらず、大石氏は国民県連にだけ出している。社民党県連は前回同様、自主投票になる見通し。一方、自民党県連は大石氏の推薦を決定済み。
 新年交歓会は連合長崎長崎地域協議会(塩田淑文議長)と共催。約150人が出席した。


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