長崎県知事選巡り 推薦相次ぐ 農林は現職、医療は新人

 仕事納めの28日、来年2月の長崎県知事選を巡る動きが相次いだ。農林業関連3団体は現職の中村法道氏(71)=3期目=を推薦。一方、医療関連2団体は元厚生労働省医系技官で新人の大石賢吾氏(39)=五島市出身=の推薦を決めた。
 県農政連盟の辻田勇次委員長ら3団体の幹部は県庁を訪れ、「圧倒的な勝利を収めたいとの思いで推薦状を持ってきた」と激励。中村氏は「また一緒に仕事ができるよう全力で選挙に取り組みたい」と応じた。この後、辻田氏は記者団に「(中村氏の3期)12年で長崎県の農業はかなり成長した。知事は農業の理解者」と持ち上げた。離島や過疎地域の関係市町でつくる2団体も中村氏に推薦状を手渡した。
 一方、県医師連盟と県薬剤師連盟は大石氏の推薦を決定。推薦状は「中村県政の滞りない推進」や「広く新たな視点」を盛り込みつつ、医療や福祉などの向上、活力ある社会や産業の実現のため「最適任」としている。大石氏は自民党県連にも推薦願を提出しており、県連によると、県医師連盟は29日の県連選挙対策委員会で大石氏を推薦するよう求めたという。県連には中村氏も推薦願を提出している。
 また共産党県委員会や県労連など14団体が参加する「民主県政をつくる会」は記者会見し、東京の食品コンサルティング会社社長、新人の宮沢由彦氏(54)を自主的に支援すると明らかにした。宮沢氏の石木ダム建設事業見直しなどの姿勢が「会の主張とほとんど一致する」とした。


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