山際担当相「成長と分配の好循環を実現」 経済演説で強調

山際大志郎経済再生担当相(資料写真)

 通常国会が召集された17日、山際大志郎経済再生担当相(衆院神奈川18区)が政府を代表して経済演説に立った。岸田文雄首相が掲げる「経済あっての財政」との方針を鮮明にしつつ、「コロナ禍にも新しい時代の種が芽吹き始めている」として、先端科学技術開発への投資促進など政府が描く成長戦略を強調した。

 山際氏は岸田首相、林芳正外相、鈴木俊一財務相に続いて登壇。原稿を両手で持ち、自身が担当する経済財政政策について約13分間にわたって読み上げた。

 山際氏は新型コロナウイルスの影響が依然続いているとした上で「感染状況の最悪の事態を想定し、経済社会活動を極力継続できる環境を作り、安全・安心を確保する」と訴えた。

 必要な財政支出はちゅうちょなく行うとし、「経済あっての財政。経済を立て直し、財政健全化に向けて取り組む」と述べた。

 岸田政権が取り組む「新しい資本主義」については「単に競争や市場に任せるのではなく、官と民がそれぞれの役割を果たすことで、成長と分配の好循環を実現する」と強調した。

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