長崎県などは17日、県内で新たに172人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。長崎市ではスナックで新たなクラスター（感染者集団）が発生。医療従事者や雲仙市議の感染も判明した。
長崎市は89人で、1日当たりの感染者数の過去最多を更新。市内のスナックで17日までにスタッフ5人の感染を確認し、市はクラスターと認定した。クラスター関連では、同市の放課後児童クラブで新たに3人が感染し、これで感染者は12人となった。諫早市の保育園では新たに職員1人と園児8人の陽性を確認し、感染者は計36人となった。
長崎市の長崎みなとメディカルセンターは、13～16日に医療従事者4人が感染したと公表。互いに業務上の接触はなく、4人と接触があった関係者約50人は全員陰性を確認した。診療業務への影響はないという。
諫早市天満町の諫早記念病院も17日、ホームページで職員ら数人と入院患者1人の感染を公表。入院の受け入れ制限と外来診療を縮小しているという。
雲仙市議会事務局は17日、林田哲幸市議（52）が感染したと発表。議会事務局によると、林田市議は16日夜に発熱を訴え、17日に市内医療機関を受診し、検査で陽性と分かった。14日に市議会会議室であった議会広報紙の編集会議に出席し、議員5人と事務局職員1人が同席していた。
佐世保市は33人。市立学校3校で学校関係者の陽性が判明し、1校は19日まで学級閉鎖する。残り2校も調査のため17日は学級閉鎖し、今後対応を検討する。米海軍佐世保基地従業員4人の感染も分かった。陸上幕僚監部は、陸上自衛隊相浦駐屯地所属の隊員4人が感染したと発表した。
このほか、長崎市の長崎運転免許センターで窓口業務を担当する団体職員1人が感染。県警によると、12、13両日に勤務していた。同市教育委員会事務局学校教育部の男性職員3人と、長崎地方法務局と佐世保税関支署の職員各1人の感染も分かった。
