【10日】長崎県内6市2町で49人コロナ感染 長崎市や県警職員の感染も

左から10日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(9日午後7時現在)

 長崎県などは10日、6市2町で新たに49人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。長崎市では、クラスター(感染者集団)が発生している放課後児童クラブ(学童保育)で、新たに関係者1人の陽性を確認し、同クラブの感染者は累計7人になった。同市職員2人、県警職員3人の感染も公表された。
 県警によると、本部の40代男性と、県南地区の警察署の同じ部署に勤務する20代と30代の男性の警察職員計3人の陽性が確認された。保健所は、3人と接触し、自宅で待機している同僚ら約30人の検査を進めている。県警は、同署の業務に支障がないよう応援の職員を派遣している。
 長崎市の陽性者は25人で、うち9人が経路不明の初発事例。県外在住の20代男性は年末に帰省し、喉の痛みなどを訴えて1月8日に医療機関を受診した。男性と会食した友人ら28人の検査を予定している。
 感染した市職員は福祉部の同じ課に所属する50代と40代の男性2人。2人とも主に内勤の事務に従事し、市民や事業者との接触はなかった。同僚らを濃厚接触者として検査する。
 佐世保市の7人のうち5人は既に判明している陽性者の濃厚接触者だった。このうち1人は米海軍佐世保基地の30代女性従業員。同基地は市に対し「感染した基地関係者(軍人、軍属など)と接触があった」と説明しているという。市によると直近数日間で、同基地関係者と接触があった感染者や接触の疑いのある感染者は計5人だという。
 長崎、佐世保両市以外では大村市や諫早市などで計17人が感染し、うち7人が経路不明の初発事例だった。


© 株式会社長崎新聞社