wagayoグループ 福祉3社を「えるぼし」認定 女性の活躍後押し

「えるぼし」に認定されたwagayoグループの関係者ら=長崎市万才町、長崎労働局

 長崎労働局は、女性が能力を発揮しやすい環境を整えているとして、福祉施設を運営するwagayoグループ(西彼長与町)の3社を「えるぼし」企業に認定した。県内でグループ企業が同時期に認定されたのは初めて。2016年の制度創設以降、県内の認定は8事業者になった。
 えるぼしは女性活躍推進法に基づく制度。▽正社員に占める女性労働者の割合▽時間外労働や休日労働の月合計▽女性管理職比率-など五つの評価項目があり、基準を満たすと認定される。
 今回は、ショートステイ、特別養護老人ホーム、グループホームをそれぞれ運営する総合ウェルフェア、社会福祉法人ながよ光彩会、松栄グループの3社を認定。3施設のうち2カ所の施設長が女性で、各施設の女性管理職の割合は5割を超えている。毎月、施設別、wagayoグループ全体で研修を実施して情報を共有。福祉系以外の資格取得も推奨し、キャリアアップを支援している。
 14日、同局で認定通知書交付式があり、瀧ケ平仁労働局長が3施設の代表に手渡した。同グループの前田俊昭CEOは「出産や育児、家族の介護など、スタッフそれぞれの立場を理解し、協力し合うことが大切。経営者として後押ししていきたい」と述べた。


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