冬季国体 きょう開幕 無観客、日光で7日間

公式練習で汗を流すスピードスケートの選手たち=23日午前9時50分、日光霧降スケートセンター

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」冬季大会スケート・アイスホッケー競技会は24日、栃木県日光市今市文化会館で開始式を行い開幕する。本県でも新型コロナウイルス感染者が過去最多を連日更新する中、原則無観客で開かれる異例の国民スポーツの祭典。緊張と不安を抱えつつ、選手たちは郷土の誇りを背負い、7日間の大会を戦う。

 今大会は新型コロナウイルスの影響で大分、宮崎の2県が直前に辞退し、42都道府県から男子933人、女子275人の選手にスタッフ、視察員も含め4競技に1844人が参加予定。県勢は男子50人、女子23人がしのぎを削る。開始式ではスピードスケート少年男子の篠原光佑(しのはらこうすけ)選手(日光明峰高3年)が旗手を務め、同少年女子の篠原侑愛(しのはらゆうあ)選手(同)とアイスホッケー少年男子の鈴木章史(すずきあきふみ)選手(同)が選手宣誓する。

 24日の大会初日はスケートのショートトラックとフィギュアが競技開始。ショートトラック1000メートルでは成年男子の斎藤慧(さいとうけい)、河合健朗(かわいたつろう)、同女子の山浦美和子(やまうらみわこ)3選手(いずれも県スポーツ協会)らに県勢メダル第1号の期待が懸かる。

 スピードスケートは25日に号砲、県勢は18人が氷上を駆ける。アイスホッケーは成年男子が26日に広島県と、少年男子が27日に富山県との初戦を迎え、第71回大会以来6年ぶりの競技別総合優勝を狙う。

 本県は21日、政府にまん延防止等重点措置の適用を求めた。全国の感染拡大ペースが拡大する中での大会運営となり、来場者全員にPCR検査を義務付けるほか、全会場を関係者と選手の家族を除き無観客とするなど入念な感染症対策を講じる。

 今大会は24日の開始式を含め全会場、全競技で大会の模様をインターネットの「国体チャンネル」でライブ配信する。

公式練習で調整するスピードスケートの本県選手(左)ら=23日午前9時40分、日光霧降スケートセンター
公式練習で汗を流すスピードスケートの選手たち=23日午前9時50分、日光霧降スケートセンター
日光霧降スケートセンター

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