23年9月から給食開始 神奈川・海老名市立中全6校 「センター方式」導入

海老名市の共同調理施設「食の創造館」。東側に中学校給食向けの施設ができる=海老名市

 海老名市教育委員会は来年9月から、市立中学校全6校で全員喫食の給食を始める。共働き世帯が増えるなど生活が多様化する中、生徒に栄養バランスの整った給食を提供することが目的。市教委は食を通じて子どもたちの成長を見守りたいとしている。

 給食は共同調理場で作ったものを各学校に配食する「センター方式」を導入する。小学校給食を作る市の共同調理施設「食の創造館」(同市中新田)の東側に中学校給食向けの新施設(敷地面積1170平方メートル、3階建)を造り、1日約4千食を調理して6校に配送する。

 市内では中学校給食が行われていたが、「趣向が多様化して食べ残しが増えた」などの理由で1981年9月以降、牛乳のみの提供となった。現在は各家庭で、自宅から弁当を持参するか、委託業者が調理・配送する弁当を選択している。

 子どもたちにより給食を楽しんでもらえるよう、全国の郷土料理を提供するほか、地元野菜を積極的に活用し食育にも努めていくという。

 県内での中学給食を巡っては近年、秦野市や横須賀市など複数の自治体で提供が始まっている。内野優市長は「喜ばれる給食を作っていきたい」と話している。

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