【1日】長崎県内584人コロナ感染 2人死亡 クラスター新たに11件

左から1日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(31日午後7時現在)

 長崎県などは1日、県内18市町で計584人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。佐世保市は入院療養中だった90代男性2人が死亡したと公表。同市では計9件のクラスター(感染者集団)とみられる事例を1月31日までに確認、長崎市内の医療機関の事務部門では1日までに職員5人の感染が分かりクラスターと認定した。北松佐々町の佐々病院でも職員7人と入院患者31人によるクラスターが発生した。
 佐世保市の9件の内訳は医療機関と障害者福祉施設、高齢者福祉施設が各1、児童関連施設が6件で、累計感染者数は146人。佐々病院は今後、関係者約100人の検査を予定している。県によると同病院は先月30日から入院の受け入れを中止、31日から外来は電話診療のみとしている。
 自治体職員関連では県3人、県交通局の路線バス運転士1人が感染。佐世保市所管の九十九島水族館(海きらら)などでも職員の陽性が分かった。長崎市立小3校で関係者の感染が判明し、2校は2日まで、1校は3日まで学級閉鎖。佐世保市立学校6校では1日、6学級と1学年を閉鎖とした。
 また長崎市は、1月25日と30日にそれぞれ陽性を公表した2人について、各医療機関が発生届を取り下げたと発表。いずれも抗原検査で陽性が判明し、発生届提出後のPCR検査で陰性が確認されたため。
 県は先月30日時点のワクチン接種状況も発表。1回目は80.3%、2回目は79.1%。3回目は4万5155人が終えた。
 米海軍佐世保基地は基地関係者(軍人、軍属など)計8人の感染を確認したと発表。同基地で判明した感染者数は計654人となった。


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