差し押さえバイク公売 コロナ禍、屋外財産を出品 下野市と栃木県税事務所など

出品車両の状態を確かめる市民ら

 【下野】県栃木県税事務所と市、管内4市町(栃木、小山市、壬生、野木町)は2日、税滞納者から差し押さえたオートバイなど二輪車の合同公売会を下野市役所で開催した。

 税収確保などが狙いで、同事務所と自治体が合同で公売会を開くのは初めて。新型コロナウイルス感染防止のため、財産を差し押さえる家宅捜索は積極的に行っていないため、屋外にある財産として差し押さえた二輪車を出品した。

 この日は、市役所の市民ひろばに国内メーカーの排気量50~250ccのスクーターやオートバイ5台が並べられた。製造中止となった二輪車もあり、訪れた市民らは車体の状態などを熱心に確かめていた。

 下見会の後に入札を行った結果、4台が落札された。合計落札額は29万4千円となった。

 同事務所の法師人行雄(ほうしとゆきお)所長補佐は「コロナ禍ということもあり屋外でできることを企画し、多くの人に参加いただいた。住民の納税意識を高めることにつながれば」と話していた。

© 株式会社下野新聞社