【11日】長崎県内 63人コロナ感染 聖和女学院高、警察官クラスター

左から11日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(10日午後7時現在)

 長崎県などは11日、8市で新たに計63人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの感染者が60人を超えるのは昨年9月3日公表以来130日ぶり。長崎市で警察官、佐世保市の聖和女子学院高の女子バレー部でクラスター(感染者集団)が発生した。
 佐世保市は36人の感染を確認。このうち30人は女子バレー部関連で、市などによると全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)に出場するため1日から東京に滞在していた。帰着後、自主的な抗原検査で数人に陽性反応が出た。その後のPCR検査で上京した43人中31人(県外1人を含む)の感染が分かった。部員が校舎に立ち入っていないことや冬休み期間中だったことなどから校内での拡大の恐れはないという。
 長崎市は14人で、このうち5人は市内の警察官。10日の公表分と合わせて陽性者は計8人となり、市がクラスター認定した。
 県警によると、勤務先は大浦署6人、浦上署1人、県警本部生活安全部1人。8人を含む警察官12人は5日夜、市内の飲食店で飲酒を伴う会食をしていた。会食に参加した残り4人と濃厚接触者約30人は既に検査で陰性を確認し、自宅待機している。大浦署には業務に支障が生じないよう本部から職員を派遣している。
 また市内放課後クラブのクラスターでは新たに2人が感染し、計9人になった。長崎、島原両市の職員計3人は県内陽性者の接触者、米海軍佐世保基地の30代女性従業員は濃厚接触者として検査し、陽性が判明した。県内で11日に感染が分かった63人のうち、5人の感染経路が分かっていない。
 長崎地検は同日、職員1人の陽性が判明したと明らかにした。一般来庁者と接触する業務は担当しておらず、濃厚接触者の職員3人は自宅待機中という。


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