宇都宮市西川田4丁目のカンセキスタジアムとちぎ内にある「とちぎスポーツ医科学センター(TIS)」の指導担当専門員斎藤隆行(さいとうたかゆき)さん(47)=足利市出身=が北京冬季五輪日本選手団のトレーナーとして帯同する。五輪の日本選手団入りは初めてで、スキーのフリースタイル種目に出場する2選手をサポートする。「栃木県人として五輪に参加できることがうれしい。選手がベストパフォーマンスを引き出せるように、後押ししたい」と話している。
斎藤さんは佐野高、文教大時代はラガーマンとして競技に明け暮れた。大学卒業後、はり・きゅうやスポーツトレーナーとしての技術を学べる神奈川県内の専門学校を経て、関東学院大ラグビー部のトレーナーに就任。チームを2度、大学日本一へ導いた。
その後はキヤノンなどでヘッドトレーナーやコーチを務め、2016年から日本スポーツ振興センター(JSC)で五輪選手のトレーニング指導を担当した。
20年にTISへ入職。県内トップアスリートらの体力を測定し、採取したデータを基にトレーニング法などを考案している。自転車ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」の選手の体のケアも担当している。