バスケットB3・長崎ヴェルカ8連勝 堅守速攻で快勝、豊田合成に111-69

【長崎―豊田合成】第2クオーター8分、ヴェルカのガード髙比良がシュートを放つ=諫早市中央体育館

 バスケットボール男子のBリーグ3部(B3)第18節第2日は5日、諫早市中央体育館などで5試合が行われ、シーズン後半の初戦となった長崎ヴェルカは豊田合成に111-69で快勝して、8連勝を飾った。通算は27勝2敗。この日は2位のA千葉がアイシンに敗れたため、ゲーム差は4に広がった。
 ヴェルカは新型コロナウイルスの影響で第16、17節が中止となり、3週間ぶりの実戦だったが、序盤から持ち味の堅守速攻で攻勢を強めた。第1クオーターを33-16で発進すると、第2クオーターも勢いを止めず、山本、タリキらガード陣の4本の3点シュートなどで59-35と差を広げた。
 第3クオーターはフォワードのボンズが13得点をマーク。93-55として試合の大勢を決めると、最終クオーター8分にはガード弓波が初出場。直後の攻撃で3点シュートを決めた。ボンズは32得点、12リバウンドのダブルダブルを記録した。
 最終日は6日、各地で3試合を実施。ヴェルカは同体育館で豊田合成との2戦目に臨む。

◎貫いたプロの姿勢

 長崎ヴェルカは3週間ぶりの実戦ながら、ブランクを感じさせないプレーで豊田合成を圧倒。伊藤監督は「毎週末に試合があるかも分からない状況の中、全員がだれることなく、しっかりとプロの姿勢を貫いてくれた」とたたえた。
 第15節の1月15、16日に連勝した後、対戦相手に新型コロナウイルスの陽性者が確認されたため、第16、17節の4試合が中止に。チームは実戦から遠ざかるだけではなく、コロナ対策も兼ねて個人練習に重点を置いてきた。そんな状態だったが、指揮官が「結果に結び付けられた」と振り返ったように、一人一人が練習の成果を披露。持ち味の堅守速攻も発揮して、最後は42点差で快勝した。
 これで2位A千葉に4ゲーム差をつけたが、今後もコロナ禍と向き合いながらの戦いは続く。共同主将のガード髙比良は「一日一日無駄にできない。どれだけ他チームよりもいい練習をして臨めるか」と気を引き締めていた。

【長崎-豊田合成】第1クオーター7分、ヴェルカのフォワード・ボンズがシュートを狙う=諫早市中央体育館

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