バスケットB3 長崎ヴェルカ5連勝 岩手に102-65で快勝、首位守る

【長崎―岩手】第3クオーター3分、ヴェルカのガード狩俣がドライブからシュートを決めて57点目=県立総合体育館

 バスケットボール男子のBリーグ3部(B3)第14節最終日は9日、長崎市の県立総合体育館などで3試合が行われ、長崎ヴェルカは岩手に102-65で快勝した。ヴェルカは5連勝で通算24勝2敗とし、首位を守った。
 ヴェルカは第1クオーターに激しい守備から攻勢をかけ、31-8と大きくリード。第2クオーターも岩手のゾーンディフェンスをガード山本らの外角シュートで崩し、終了間際にはフォワードのボンズ、センターのカーターがダンクシュートを連続で決めて、54-29で折り返した。
 後半も足を止めずに堅守速攻を披露。第3クオーターで86-39と点差をさらに広げ、危なげなく逃げ切った。
 第15節は15、16日、各地で10試合を実施。ヴェルカは岐阜とのアウェー2連戦に臨む。

◎成長感じさせる一戦
 リーグ全56試合の26試合目。シーズン前半の最後となったホーム戦で、チームの成長を感じさせた。長崎ヴェルカは第1クオーターで岩手を8点に抑えて勢いづき、102-65で快勝。8日の1戦目で悪かった立ち上がりをしっかりと修正してみせた。
 “攻める守備”で圧倒した。スチールは相手の9本に対して15本。52-27の第2クオーター終了間際には、センターのカーターがコート中央付近でボールを奪うと、ガード松本のアリウープパスから豪快にリングへたたき込んだ。
 首位を走っているとはいえ、共同主将のガード狩俣が口にする「相手の前に立つとか、手を上げるとか、簡単なことを続けること」は課題だった。この日はガードのタリキを中心に、たとえ攻撃でミスが出ても、切り替えて堅守を継続。伊藤監督は「基本をチームでやり切れる時間帯がだんだん増えてきた」と手応えを口にする。
 次節のアウェー岐阜戦で対戦が一巡。その1週間後には、開幕戦で苦しめられた鹿児島とのホーム戦が待つ。指揮官が「研究もされて、相当タフになる」と見据える後半戦。狩俣は「僕たちはB3で1番のチームになりたいわけじゃない。もう一段階レベルを上げていく」と気を引き締め直していた。


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