【10日】長崎県内572人コロナ感染 クラスター新たに5件

左から10日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(9日午後7時現在)

 長崎県などは10日、県内18市町で計572人の新型コロナウイルス感染者を確認し、医療機関などで新たなクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。また県は同日、長崎市を中心とする長崎医療圏の専用病床を拡充した。
 新たなクラスターは5件。長崎市内の医療機関では職員と患者計9人の感染が判明した。市によると他にも症状がある関係者が複数いるという。新規入院の受け入れを中止し、外来診療は電話でのみ対応している。
 西彼時津町では放課後児童クラブで計8人(児童7、職員1)、製造業事業所で従業員18人が感染。佐世保市は医療機関で8人、高齢者福祉施設で10人の陽性を確認した。
 既存クラスターは▽北松佐々町の佐々病院で計59人(1人増)▽平戸市の北川病院で計19人(同)▽2日に長崎市が公表した高齢者福祉施設で計41人(19人増)-の3件が拡大。学校関係では諫早市立小と大村市立中の1校1学級ずつが10~14日を学級閉鎖とするなどした。
 長崎医療圏の専用病床は、感染状況に応じた「フェーズ」ごとに拡充。最も低いフェーズ「0」から「2」までは6床ずつ、感染拡大期の「3」から感染まん延期で患者が急増する「緊急時」は7床ずつ増やした。同医療圏の「緊急時」の確保病床数は最大206床になった。


© 株式会社長崎新聞社