陸自水陸機動団新連隊 密に連携し配備を 大村市長ら防衛相に要望

岸防衛相(左から2人目)に要望書を手渡す園田会長ら=防衛省

 陸上自衛隊が新編予定の水陸機動団1個連隊の配備先に長崎県大村市の竹松駐屯地が決まったことを受けて、同市誘致期成会の園田裕史会長(市長)らが10日、防衛省を訪ね、岸信夫防衛相に密に連携しながら配備を進めていくよう要望した。
 水陸機動団は離島奪還作戦を担う部隊で佐世保市に第1、2連隊が配備されている。竹松駐屯地には三つ目の連隊が配備され、2022年度から庁舎や訓練場などの整備に着手。23年度配備を目指している。
 要望は今回で9回目で村崎浩史市議会議長と中村人久大村商工会議所会頭が同行。園田会長は配備への礼や市が自衛隊とともに発展し、地域と良好な関係を築けている点を説明。「配備は国防に大きく寄与できる。ここからがスタート。引き続き防衛省と連携し、住民に丁寧な説明を続けたい」と話した。
 岸防衛相は「今後、具体的な施設整備の計画や訓練計画について検討を深めていきたい」と応じ、地元と連携していく考えを示した。


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