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「持続可能な開発のための教育(ESD)」を学ぶ長崎県対馬市厳原町の県立対馬高(植松信行校長、406人)の2年生がこのほど、本年度の学習成果を発表した。対馬のさまざまな地域課題解決に向けた方策を、比田勝尚喜市長らに班別でプレゼンテーションした。
同校の2年生は毎年、地元の課題や可能性について学ぶ「ESD対馬学」に取り組んでいる。本年度は約140人が30班に分かれ、住民や地場企業などを訪問、インタビューするなどして調べ学習に挑戦した。
この日は、予選を通過した六つの班が7分以内の持ち時間で発表会に臨んだ。フードロス、イノシシ・シカによる山林の食害、観光、若者の定住といったテーマの中から、比田勝市長や生徒などによる審査の結果、最優秀賞に対馬の海ごみをテーマにした西山希望(きらり)さん(17)、西山海和(みわ)さん(17)の班が選ばれた。
2人は対馬に年間約2万立方メートルの海ごみが漂着していることを踏まえ、ごみを減らすために高校生ができることを発表。マイボトル・マイバッグを利用すること、会員制交流サイト(SNS)で対馬の海ごみの量や海岸清掃イベントを発信することなどを提案した。
比田勝市長は「高校生から見た視点でさまざまな提言をしてもらい感謝している」と講評。西山希望さんは「対馬の問題を考えた時に海ごみが真っ先に思い浮かんだ。今後自分たちでも海岸清掃を続け、対馬の海がきれいになれば」と話した。