「炎の料理人」が退任 金萬福総料理長、28日まで 広東の味、県内に広める 宇都宮東武ホテルグランデ「竹園」

力強く鍋を振る金萬福さん

 【宇都宮】テレビ番組などで活躍し、2007年から本町の宇都宮東武ホテルグランデの「中国料理 竹園」で総料理長を務めてきた金萬福(きんまんぷく)さん(67)が28日、退任する。県内に広東料理の魅力を広め、県産食材も積極的に取り入れてきた。今後は東京に拠点を移し、新たな挑戦をする予定だという。「宇都宮は優しい人ばかり。楽しくてあっという間だった」と15年間を振り返った。

 金さんは香港出身。14歳で料理の道へ進んだ。香港の有名広東料理店の料理長などを歴任し、1988年に料理人の故周富徳(しゅうとみとく)さんに誘われて来日。ホテルの料理長などを務める傍ら、「浅草橋ヤング洋品店」(テレビ東京)などのテレビ番組に多数出演。「炎の料理人」と呼ばれ人気を博した。

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