住民と観光客 結ぶ“わ”に 東彼杵に交流拠点「umino わ」オープン

新たにオープンした「umino わ」の外観=東彼杵町千綿宿郷

 長崎県東彼東彼杵町でまちづくりに取り組む一般社団法人「東彼杵ひとこともの公社」(森一峻代表理事)が九州電力と共同で開設する交流拠点「umino わ」が17日、同町千綿宿郷にオープンした。カフェやコインランドリー、縫製所が入り、地域住民と観光客を結ぶ新しい拠点として、にぎわい創出を図る。

そのぎ茶などを提供するカフェ

 九電が地域の企業や団体と協業する「Qでん にぎわい創業プロジェクト」の一環。交流人口拡大と定住人口創出を目的に準備を進めていた。
 コインランドリーは、町への移住希望者や個人旅行客などのニーズを想定して開設。縫製所では衣服の修繕やリメークなどを請け負う。カフェではスープやスイーツ、ソフトクリーム、そのぎ茶を提供。スープは今後、地元の野菜や加工品などを活用したラインアップを展開する。そのぎ茶は、お茶を入れる過程も楽しんでもらおうと、客が自分で茶器を使って入れる仕組み。店内では、町内の人や店などをパネルや映像で紹介することで、地域の魅力を発信する。

コインランドリーと縫製所も併設した

 同日、オープニングセレモニーがあり、関係者がテープカットし祝った。森代表理事は「『umino』には、町に臨む『海』と新たな価値を『生み出す』という意味を込めた。地域の輪や循環の環(わ)で新しい人、こと、ものを生み出す場所にしたい」と抱負を語った。


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