長崎市内の138公共施設 21日以降、順次再開へ

 長崎市の田上富久市長は18日会見し、新型コロナウイルス感染対策として休館している市内162の公共施設について、一部を除き21日以降順次再開すると発表した。原則中止や延期としていた市主催イベントも同日以降、参加人数に上限を設けた上で実施する。
 再開するのはグラバー園や長崎原爆資料館、各地区の公民館、ふれあいセンターなど138施設。再開後も、大声や身体接触の多い活動は控えるよう利用者に要請する。高齢者や子どもを感染から守るため、老人福祉センターや児童館など23施設は休館を継続。「日吉自然の家」は宿泊機能の休止を続ける。
 田上市長は「長期的に先を見据える必要がある。例えるなら短距離走から長距離走に切り替えるということ。走ること(感染対策)を止めるのではなく走り方を変える」と説明した。まん延防止等重点措置が3月6日まで適用延長されているため、感染状況次第では再び制限を強化することも検討するとした。
 一方、市は5~11歳のワクチン接種を3月中旬から開始すると明らかにした。同月上旬にも接種券を発送する予定。

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