佐世保重工業(SSK、長崎県佐世保市)は18日、取締役会を開き、債務超過解消のために増資を実施することを決めたと発表した。
同社は2017年3月期から5期連続で赤字を計上し、21年3月期決算で82億円の債務超過となっている。経営再建に向け、今年1月に主力の新造船事業を休止し、現在は修繕船事業と機械事業に注力している。
これから事業再構築を進める上で、財務基盤の健全化を図り、取引に対する信用力を向上させることが必要と判断。同社に対する親会社の名村造船所(大阪市)の債権額105億円を株式に振り替える「債務の株式化」によって増資し、債務超過を解消する。
3月29日に増資し、資本金は136億6400万円となるが、同日に資本金1億円に減資する予定。資本金1億円以下は税法上、中小企業の扱いとなり、税優遇措置を受けることができる。
佐世保重工業(SSK) 増資で債務超過解消へ
- Published
- 2022/02/19 12:10 (JST)
- Updated
- 2022/02/19 12:14 (JST)
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