大手衣料品店の駐車場で献血を実施 コロナで献血者が減少

献血への協力が新型コロナの影響で減少しています。感染拡大やまん延防止等重点措置の適用によって、献血協力者の減少はより深刻になっているようです。こうした中、大手衣料品店・ユニクロの店舗を活用して献血を実施する取り組みが始まっています。

この日、献血が行われたのはユニクロ大森北店(東京・大田区)の駐車場です。日本赤十字社によると、オミクロン株の感染拡大やまん延防止等重点措置の影響により、東京都を含む関東甲信越地域では企業や学校などで行う「団体献血」の中止が相次いでいるということです。団体献血の中止件数は、1月は95件、2月は9日時点ですでに163件と、およそ1.7倍に増加しています。献血に協力した人からは「ユニクロは店舗も多いし、わざわざ遠くまで出向いて献血しなくてもいいので、献血する人が増えていいと思う」といった声も聞かれました。ユニクロを運営するファーストリテイリングの担当者は「血液を必要としている人たちが多くいるということで、少しでも役に立てればという思いからできる限りの支援をしている」と話します。また、日本赤十字社の担当者は「輸血を必要としている患者は毎日いる。買い物のついでなど気軽に参加していただければ」と、血液不足への危機感とともに、献血への参加を呼び掛けています。

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