長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM=ナシム、森崎正幸会長)は20日、設立30周年記念シンポジウムを開催し、長崎市内からオンラインでライブ配信した。
ナシムは1992年、在外被爆者や世界各地の放射線被ばく事故被災者の救済などを目的に、県や長崎市、長崎大などが設立。専門家の派遣や海外研修生の受け入れなどに取り組んでいる。
シンポジウムでは、長崎大でナシムの活動に尽力してきた山下俊一福島県立医科大副学長がリモートで記念講演し「長崎の医療界が力を合わせて、世界の被ばく医療のための活動を一層進めたい」と語った。
これまでに来崎したウクライナなど4カ国の研修生が事前収録したビデオで現在の活動を報告。福島第1原発事故を体験した福島県川内村の遠藤雄幸村長らがリモートで参加した「ナシムのこれからの活動と今後の課題」と題した座談会もあった。
「医療活動一層進めたい」 NASHIM30周年シンポ
- Published
- 2022/02/21 11:10 (JST)
- Updated
- 2022/02/21 11:38 (JST)
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