トヨタの豊田章男社長がFIA国際自動車連盟の評議員会メンバーに選出。自動車メーカー代表としては史上初

 2月21日、FIA国際自動車連盟は、同連盟の最高意思決定会議体『FIA評議員会』のメンバーとしてトヨタ自動車の豊田章男代表取締役社長を任命したことを明らかにした。FIA評議員会に自動車メーカーの代表取締役社長が任命されるのは、FIA史上初めてのことになる。

『FIA評議員会』は、F1やWRCなど国際自動車レースの統括団体でもあるFIAの運営方針、将来目指すべき方向性、そして活動予算の割付に関する事項を協議するFIAのもっとも重要な会議体のひとつ。FIAの監査委員会のアドバイスを受けつつ、FIA世界評議会への予算配分や、FIAの商業的活動の是非について議論を展開する役割を担う。

 トヨタ関係者によると豊田章男社長は「FIA評議員会に選出いただいたことに対し、大変光栄に思っている。日本や世界のモータースポーツ、モビリティが将来にわたってより良いものになっていくよう、議論に参加していきたい」と、今回のFIA評議員会への選出を非常にポジティブに受け止めているという。

 今後、FIA評議員会のメンバーとなる豊田章男社長はFIAの本拠地であるフランスのパリで年4回開催される『Senate MEETING』に現地、またはオンラインで参加し、議論を重ねていくことになるという。

 昨年は水素エンジンカローラでスーパー耐久に参戦するなど国内モータースポーツ界に新しい息吹を吹き込んだ豊田章男社長。ますます高まる存在感とともに、今度は世界のモータースポーツをどのような方向に導いていくのだろう。

スーパー耐久でモリゾウこと豊田章男社長がドライブするORC ROOKIE Corolla H2 concept
レーシングドライバー“モリゾウ”として、さまざまなレースに参戦する豊田章男社長

© 株式会社三栄