アヤックス、脳障害を負った元選手に約10億円を支払う

 アヤックスは不適切な医療措置により深刻な脳障害を負ったオランダ人MFアブドゥルハーク・ヌーリの家族に、785万ユーロ(約10億円)を支払うと発表した。

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 ヌーリは2017年7月にヴェルダー・ブレーメンとの親善試合に出場した際、心停止により突如ピッチに倒れ込む。病院に運ばれた後は昏睡状態が続き、2年8ヶ月が経った2020年3月に目を覚ました。アヤックスはヌーリが卒倒した後も給料を払い続け、2020年3月に正式に契約を解除。またピッチ上での措置が適切ではなかったとし、家族との円満解決の結果785万ユーロを支払う事で合意に達した。

 アヤックスのジェネラルマネージャーを務めるエドウィン・ファン・デル・サール氏は、「アブドゥルハークと彼を愛する人たちの苦しみが終わってないのを、私たちは皆理解している。非常に悲しい状況は変わりなく、それはクラブも同じように感じている」と声明で発表。「私たちは、家族が昼も夜も愛情たっぷりにアブドゥルハークの世話をしているのをとても感謝している。彼の下を訪れると、家族がいつも両手を広げて歓迎してくれるんだ。アヤックスも仲間も同様に感じているし、非常に感謝している」と伝えた。

アヤックスが元選手の後遺症で約10億円を支払う Photo VI-Images

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