【新型コロナ】横浜で14人死亡3307人感染 クラスター施設で死者相次ぐ

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は25日、新たに40~90代の男女14人の死亡と、10歳未満~100歳以上の男女3307人の感染が確認されたと発表した。重症1人、中等症17人、軽症3203人、無症状37人、49人の症状が分かっていない。

 市によると、亡くなった14人のうち9人は入院していた病院や入所していた施設でクラスター(感染者集団)が発生していた。

 汐田総合病院(同市鶴見区)では、入院患者2人が死亡。90代女性は発熱して3日に陽性と判明し、4日に亡くなった。70代男性は発熱して3日に陽性が分かり、5日に死亡した。同病院関連では患者と職員の計102人が感染し、6人が死亡した。

 平和病院(同区)に入院していた90代女性は発熱を訴え14日に陽性が判明。24日に亡くなった。同病院での死者は4人となった。

 東戸塚記念病院(同市戸塚区)に入院していた70代男性は院内に陽性者がいたことから検査を行ったところ20日に陽性が判明。23日に間質性肺炎で亡くなった。接種歴はなかった。同病院での死者は3人になった。

 済生会横浜市東部病院(同市鶴見区)に入院していた80代女性は発熱し、4日に陽性が判明。23日に亡くなった。

 有料老人ホームの入所していた90代女性は発熱し、13日に陽性が判明。23日に施設内で亡くなった。同施設では49人が感染しており、死者は2人となった。

 特別養護老人ホームに入所していた90代女性は発熱し、14日に陽性が判明。23日に病院に受診したが、同日亡くなった。

 別の有料老人ホームに入所していた80代男性は発熱した12日に陽性が判明。呼吸苦を訴え15日に入院したが、22日に死亡した。

 別の特別養護老人ホームに入所していた90代男性は3日に陽性が分かり、22日に亡くなった。同施設での感染者は37人、死者は4人となった。

 中区の40代男性は1月27日に吐き気を訴えて病院を受診し、陽性と判明。市外にある県内の病院に入院し、2月17日に死亡した。慢性腎不全で人工透析を受けていたという。

 栄区の80代男性は20日に自宅で倒れ、市内の医療機関に搬送され、陽性と判明。24日に死亡した。

 鶴見区の50代男性は発熱で22日に病院で診断を受けたのち、24日に呼吸苦を訴えて別の病院に搬送されたが、同日死亡した。死因は肺と心臓の血栓塞栓(そくせん)症という。

 市外の90代男性は13日、発熱や腹痛などで受診した市内の病院で陽性と判明。14日に死亡した。

 その他、亡くなった80代男性は公表について家族の同意を得られなかったという。

 クラスター関連では、市は、西横浜国際総合病院(同市戸塚区)、特別養護老人ホーム2施設、有料老人ホーム2施設、高齢者入所施設、障害者通所施設、市立小学校1校で新たなクラスターを認定した。

 市が24日までに発表した患者の区別住所地発生状況は、次の通り(毎週金曜日更新)。

 ▽鶴見区=1万4260人▽神奈川区=1万1877人▽西区=5468人▽中区=8858人▽南区=1万820人▽港南区=8357人▽保土ケ谷区=8250人▽旭区=9866人▽磯子区=7041人▽金沢区=7296人▽港北区=1万4850人▽緑区=7383人▽青葉区=1万2788人▽都筑区=9482人▽戸塚区=1万265人▽栄区=3483人▽泉区=5296人▽瀬谷区=4232人▽市外=7103人

© 株式会社神奈川新聞社