MLBドジャースのオーナーがチェルシー買収に意欲 スイス人実業家と共同出資を検討

 アメリカの実業家トッド・ベーリー氏が、スイス人の億万長者ハンスユルグ・ヴィース氏と共にチェルシー売却に向け動き出しているようだ。

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 イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、MLBのロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーであるベーリー氏は、2019年に22億ポンド(約3333億円)でチェルシー買収を試みており、今回ヴィース氏と共に再びオファーを検討していると報じた。また他にも複数のアメリカ実業家が買収に名乗りを上げており、クリスタル・パレスの株式を保有するジョシュ・ハリス氏も関心を示す。さらにドナルド・トランプ政権時の駐英アメリカ大使であり、NFLのニューヨック・ジェッツのオーナーであるウッディ・ジョンソン氏も候補リストに載っている。

 しかし、『スカイスポーツ』のジャーナリストであるカヴェ・ソルシェコル氏は、ロマン・アブラモビッチが売却を表明しても簡単にビジネスは成立しないと言及した。「世界中の企業がロシアから撤退する中、アブラモビッチと取引をするのは簡単ではないだろう。投資家は自分たちが変革するためにビジネスをするが、30億ポンドをかけてチェルシーを買った場合どれだけの事ができるかが見えてこない。スタンフォード・ブリッジの再開発でも、新スタジアム建設にしても莫大な金額を費やす事となり、アブラモビッチのビジネスモデルと踏襲するには資金を供給し続けなければならない」。

「サッカークラブを買う人は“プロジェクト”と呼ばれるものを欲するが、チェルシーはすでに世界王者でありヨーロッパ王者でもある。ピッチ上でこれ以上何を改善する事ができるだろうか?そして、そこからどれだけの収益を生み出すつもりだろうか?ニューカッスルの場合は新オーナーはビッグクラブのような大きな成功を考えているが、チェルシーはすでにメガクラブで買収してもその見返りはない。ファイナンシャル・フェア・プレーにより、新オーナーは初期のアブラモビッチのような大きな支出は出来ない事も忘れてはならない」。

Photo Sebastian Frej/MB Media

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