【新型コロナ】10日の神奈川、12人死亡6041人感染 死後陽性判明も

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で10日、12人の死亡と、10歳未満~100歳以上の男女6041人の感染が新たに確認された。

 横浜市によると、70~90代の5人が死亡し、うち2人はクラスター(感染者集団)が発生した施設の関係者。通所介護施設を利用していた80代男性は2月25日に陽性と判明。今月9日に死亡。高齢者施設の入所者だった90代男性は1月23日に発熱し、陽性と判明。2月12日に死亡した。

 川崎市では、80代男性が入院中に検査を受けて2月28日に陽性が判明、今月9日に死亡した。相模原市では、80代男性は2月1日に陽性が分かり、その後入院したが、23日に死亡した。

 藤沢市によると、90代女性は2月28日に陽性が判明。入居していた高齢者施設で療養していたが、今月6日死亡。70代男性は2月28日に陽性が判明し、入院したが今月8日死亡した。横須賀市によると、3日に別の疾患で亡くなった70代女性が、死亡後の検査で7日に陽性が判明した。

 県によると、厚木市の70代男性はクラスターが発生した県厚木保健福祉事務所管内の民間病院の入院患者で、2月28日に陽性が判明し、今月9日に死亡。横須賀市の80代男性は9日に自宅から医療機関に搬送され死亡し、その後の検査で陽性が判明した。

 新たなクラスターとして、横浜市では医療機関など3カ所で、相模原市では介護施設など2カ所で発生。横須賀市内の矯正施設や藤沢市内の福祉事業所などでも認定された。

 県は新たに261人が自主療養したと発表した。自主療養の累計は1万2475人になった。

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 横須賀市議会は10日、市議1人が感染したと発表した。在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)は同日、基地関係者2人の感染を新たに確認したと発表した。

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